人の体には薄い体毛から濃い体毛まで全てあわせると全身で150万本以上の毛が生えていていますが、
実はその体毛の約6割が皮膚の内部に隠れているのです(埋もれて見えない部分)。
この無数にある沢山の体毛は本来、人類が猿人だった頃の名残でもあり、
外気温度の暑さ寒さ、雨や風など外部からの刺激から体を防御する役目を担っていて、
また、体毛は、皮膚や体のフェロモンなどの匂いをとどめて異性を引き寄せるというような役割もあるそうですが、
現代人にとって体毛、特にムダ毛と言われる不要な毛は邪魔者扱いされています。
・皮膚の保護
本来、外敵や暑さ寒さから身を守る役割があるのですが、
進化して体毛が薄くなった現代人にとってはサルやゴリラなどの動物ほど体毛は重要な役割は持っていないかもしれません。
但し頭や陰部など重要な部分には現在でも毛が沢山生えていて
頭髪は直射日光の暑さから頭を保護したり、寒さによる頭からの体熱ほ放射を防ぎ、
薄く退化した体毛は現在でも平衡感覚や微妙な振動などを感知するのに
重要な役目を果たしていると言われています。
また、頭の毛がハゲている人はハゲていない人に比べると
微妙な感覚が低下し、不器用になると言われています。
・紫外線防止効果
近年オゾンホールの拡大やオゾン層の破壊ということで、
太陽から降り注ぐ紫外線による皮膚への害が盛んに言われています。
本来体毛にはその紫外線をカットする役割があるのですが、
退化した人間の体毛は紫外線をカットするにはあまりにもお粗末なため、
日焼け止めなどの対策が重要でしょう。